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飛騨高山のさるぼぼとは

さるぼぼとは
さるぼぼの原型は、貴族のお産のお守り

さるぼぼの原型は、貴族のお産のお守り

さるぼぼの原型はおよそ1200年前の奈良時代に中国から伝わった「這子(ほうこ)」「天児(あまがつ)」だと言われています。
当時は貴族社会でお産の際に安産のお守りとして産屋に飾られていたようです。
その後江戸時代に入ると民間にも広まり、這子を幼児の祓(はらい)の具として用いるようになり、中期には嫁入りの際にも持たせたり、娘のお守りとして安産や幸せな結婚を願い、さらには子どもに遊び道具として与えて健康を願ったと考えられています。
また江戸時代に天然痘が流行り、その頃から赤い色の布を使うようになったと言われています。

飛騨の方言で「さるぼぼ」は猿の赤ちゃん

時代が進み、他にいろいろと新しい人形が出てくる中であまり作られなくなり、今は岐阜県の飛騨地方でのみの風習となりました。
そして、お母さんやおばあさんが娘や孫のために作るさるぼぼが、猿の赤ちゃんに似ていることから、飛騨の方言で「さる=猿 ぼぼ=赤ちゃん」で「さるぼぼ」と呼ばれるようになりました。
猿は音読みで【エン】と読むため、「縁」とかけて「良縁」「家庭円満」、また訓読みで【さる】と読むため、「去る」とかけて「病が去る」「災いが去る」というふたつの意味をかけて、現在のさるぼぼとして知られるようになりました。

さるぼぼはあなたの映し鏡?

「なぜ、さるぼぼには顔がないの?」という質問をよく耳にします。
昔から「さるぼぼ」には顔が描かれていませんでした。きっと、お嫁に行く子どもや孫に持たせる際に、楽しい時は一緒に喜び、悲しい時は寄り添ってくれる、そんな相手として持たせたのでしょう。その思いを今も引き継ぎ、今の「さるぼぼ」になりました。
あなたの喜びや悲しみをさるぼぼは受け止めてくれると思います。

40年間、ひとつひとつに思いを込めて

さるぼぼに込められた思い。

「子どもたちが元気に育ちますように」
「娘(孫)に元気な赤ちゃんが生まれますように」
「結婚した娘(孫)が夫婦仲良く円満に暮らせますように」

昔から変わらない母親やおばあさんの娘や孫への思いを守りつつ、現代の女性が幸せになるよう願いを込めて、そして女性だけに限らず、一人でも多くの方が幸せになるよう願いを込めて、私たちはひとつひとつ手作りをしています。
今あなたが手に持っているさるぼぼは人形として大変古い歴史があり、一説では「さるぼぼ」は日本にあるすべての人形の原型とされています。

そんなさるぼぼの中からあなたの望みに合った色の「さるぼぼ」を見つけてください。
あなたに幸せが訪れますように、またあなたの大切な方への素敵なおみやげになりますように、と願いをこめてお届けいたします。